ペナルティ・パパ

フィル・ウェストンは生まれてこのかた運動音痴で、大学時代にどのスポーツにも失敗した過去を持つ。そんなフィルの10歳の息子サムも同じ道をたどっているように見えたが、勝ち負けにうるさいフィルの父親がサムをベンチに座らせたことで事態は動き出す。怒ったフィルはサムを別のチームに移し、監督がいないそのチームの臨時コーチを引き受けることに。ところがそこから祖父との本格的なライバル関係が始まり、親子三代の間でユーモアと対立が次々と巻き起こる。

コメディを基調にしつつ、家族愛や成長、健全な競争の大切さを描いた作品で、フィルが父親として、そしてリーダーとして変わっていく姿が温かく伝わる。勝つことだけが目的ではないチーム作りや親子の絆の再確認といったテーマが、笑いと感動を交えて展開されるファミリー向けのスポーツ映画である。