ビルとテッドの地獄旅行

ビルとテッドは相変わらずのお気楽な若者コンビだが、未来からやってきた悪党デ・ノモロスが彼らを抹消し入れ替えるために、悪意あるロボットの分身を差し向けるところから物語は始まる。ロボットたちは実際にビルとテッドを殺し、一度はこの世を去った二人。そこから奇想天外なアドベンチャーが展開する。

死後の世界で二人は生き返るために奮闘し、死神（グリム・リーパー）に対して一連のゲームで勝負を挑むことになる。コメディとサスペンスが入り混じった展開の中で、ビルとテッドはユーモアを武器に死霊や奇妙なキャラクターたちと対峙し、独特のやり取りやアイデアで困難を切り抜けていく。

本作はスラップスティックな笑いとシュールなヴィジュアル、そして意外なほどの温かさが同居する作品で、友情や音楽をめぐるテーマが散りばめられている。大胆な発想とポップなセンスで描かれるこの映画は、カルト的な魅力を放つ一作として楽しめるだろう。