鋭いジョークと容赦ないローストが交錯し、ネイト・ジャクソンが場内の観客を自在に弄ぶスタンドアップムービー。悪名高いクロウドワークを駆使しつつ、ジャッジメントフリーのジムやキャットフィッシングなど現代の話題を次々と切り取り、予測不能な展開で観客を引き込んでいく。
即興的なやり取りと毒のあるツッコミが続くが、単なる攻撃に留まらず観客とのやり取りから生まれる温かさやカタルシスも感じさせる。笑いと痛快な皮肉が同居するこの一本は、観る者を驚かせ、時に考えさせる挑発的なコメディ体験だ。